スペインでホームレスしながら半年でスペイン語C1まで伸ばした話。
ワーホリでスペインに来て、7ヶ月目のタヌニンジャです。
名前の由来はシンプルで、たぬきが多く住んでいて忍者の里があったところで育ったからです。笑
外国人ウケがいいので、アカウント名をこれにすることは多いです。笑
それはおいといて、もうこちらにきて7ヶ月が経ちました。
そんな中、なぜ今更ブログを始めようと思ったのか?
それは、スペインのワーホリがもっと盛り上がってほしいと切に願っているからです。
僕はスペインのワーホリに来て非常に多く経験をさせてもらえていますし、本当に来てよかったと思っています。
しかし、まだまだワーホリに関しての情報が少なく、色んな選択肢が知られていない状態です。
なので
「スペイン語を学ぶために語学学校に行かなきゃいけない。」
「仕事はないし働くなら、日本食のレストランくらいしかない。」
「スペインといってもサッカー・祭り・ご飯ぐらいしかイメージない。」
なんて思われてる方も多いかと思います。
ですので、このブログを通してあまり知られていない様なワーホリの過ごし方を伝えていければと思っています。
ブログ初心者なので拙いブログとなりますが、よろしくお願いします!
まずは、簡単に今迄僕がスペインで何をして来たのかをお話させていただきます。
僕は2/13にマドリッドに到着し、スペインでの生活を始めました。
そもそもの目的はスペイン人の仕事観と人生観を知ること。そのためにスペイン人200人にインタビュー・アンケートを取りデータを取ることでした。(話しが長くなるので、それをしたかった理由はまた別のところで)
しかし、仕事観・人生観などについてスペイン語で話そうとするとかなり高いレベルのスペイン語力が求められます。
その当時の僕は、来る前に文法を齧ってはいたものの、そんなの無意味。
本当に何も聞き取れない、喋れない状態でした。
まずは語学学校に通いながら、学校に斡旋されたペルー人のところにホームステイをすることにしました。(スペイン人のお宅が良かったのですが、希望が通りませんでした)
語学学校に通って数日が経ち、僕は語学学校に対して失望をしていました。
語学学校のやり方が全く合わなかったのです。
僕のクラスは常に15名ほど、レベル分けはあれど、生徒間のレベルには大きな隔たりが。それに対して先生は1人。正直、クラスは毎回混沌としていました。
この頃はあまり楽しくなかったです。
スペイン語が話せない自分。
スペイン人と交流をするために来たのに、現地の友達がいない自分。
授業の時間以外にスペイン語に殆ど触れない自分。
やる気も目標もなくただ教室にいることを目的だと思っている生徒。
毎回遅れて来て、その度に怒られて授業を止める生徒。
授業中に母国語で話す生徒。
毎回授業に遅れて来て、授業終了も遅れる先生。
クラスを纏められないような先生。
また、ホームステイ先も
ビジネスライクで話しかけても返答は短く、会話にならない。質問などしてくれない。
毎日夜遅くまで騒音をたてられ寝られない。
僕を含む留学生の食事だけ毎日インスタント。
何もかもが不満でした。
学校が楽しくない。時間が拘束される。スペイン人の友達いない。
そもそもスペイン語伸びてない!
全て自分の責任だと考え現状改善に努めることも出来ましたが、それよりももっと簡単で早く取れる選択肢がありました。
それは語学学校をやめることでした。
そうして1ヶ月経たずで語学学校を辞めることを決断しました。
そっからは大忙し。
まずは住むところ探し。お金は殆どなくなっていました。
というのもそもそも3ヶ月間でスペインで働くレベルになるために最大の投資として貯金を叩いて最も高い語学学校に行くことにしたのですが、キャンセル料やらなんやらでお金は殆ど戻って来なかったのです。
そこからは様々な物件探しサイト・アプリを使い、2ヶ月間だけ住めるピソを探していました。
タイムリミットはホームステイの契約が終わる1週間。
Idealista,fotocasa,milanuncio,pisocompartidoなど有名どころは競争率が高すぎて、上がった瞬間にすぐ応募が殺到し、外国人、2ヶ月、安めという条件で見つかるはずもなく。。
結局、Badiというスペインのベンチャーのサービスを使い、ガス・水道・光熱費込みでマドリッドで220€という信じられないほどの良い条件のピソに転居。しかも、同居人3人ともスペイン人。
よければ使ってみてください!
Badi - Habitaciones en alquiler y compañer@s
ピソ探しの中で、内覧に行ってスペイン語で話したり、膨大なスペイン語の情報を処理せざるを得なかったので彼らとも何とか話せるレベルにはスペイン語が伸びました。
やっぱり、必要性があるとスペイン語が伸びるんだと思いました。
その後は、お金がなかったので、何とか稼げないかと仕事探し。
そうするとピソのオーナーの紹介でイベリア航空のCAの選考を受けるチャンスを獲得!さすが、コネ社会スペイン!笑
1次は英語での電話面接。スペインに来てから英語を話していなかったので、言語交換アプリで英語話者を捕まえ、模擬面接をしてもらいました。
2次は書類選考。スペイン語で履歴書提出。わからないことだらけで、現地の人に教えてもらいながら何とか完成。今まで日米7箇所で働いていたことが評価され、通過。やはり、スペインでは勤務経験を重視するようです。
所謂いい大学を出ていい成績を修めた学生が勤務経験を積むためにマクドナルドで働いたり、無賃で働いたりしなければならない現状を考えると当たり前ですよね。。
ま、それは置いといて、最終はスペイン語での直接面接。
ここが最大の山場でした。何せ求められるレベルは少なくともB2。しかし、ご覧の通り、ここまでスペイン語を話す必要はなかったので、スペイン語B1程度のくせに選考に臨んでいました。
スペイン語を完璧にB2にすることは喫緊の課題ではない。
そう思い、面接で聞かれること、話されることを調査・シミュレーションし、ひとまず必要な部分でのスペイン語力をB2程度にすることを決意。
語学学校を辞めてから、毎日平均5人のスペイン人と一対一で会い、スペイン人の友達は多くいたので、面接でのマナーや、フォーマルな言葉の練習に付き合ってもらいました。
そして面接用のスーツが必要なもののお金がなかったのですが、ブラッド・ピット似のスペイン人のコーチングの師匠に、自分には全く似合わないようなスーツを貸してもらい面接へ。
何とか、質問にも答え切り、働きたいという思いと自身の提供価値を言語化することが出来ました!
しかし、最後にビザについての話になり、ワーホリビザなんてよくわからないし、1年間しかいられないなら雇えないと言われてしまいました。。
労働ビザに切り替えれば問題ないとは伝えたのですが、複雑な手続きになるからということで雇用されるには至りませんでした。
お金も少なくなり、もう後が無くなり、他の仕事を検討。逃がした魚は大きく、残されていたのは語学学校で日本語を教えることもしくはウェイターとして働くことでした。
しかし、どちらも自分の望むところではない。
語学学校は今回3回目で、今思い返せば語学力の向上に貢献したとは思えないし、本質的でないと思うからやりたくない。
ウェイターは日本でやったし、そもそもウェイターをするためにスペインに来た訳ではないということで却下。
残っていたのはフリーランスでした。
フリーランスで働いたことはなかったものの、日本で何人かフリーランスとして働いている人を知っていたので、以前教えてもらったフリーランスとしての働き方を参考にネット上で広告を出しました。今思えば、杜撰ですが、自分が出来ることをとりあえず書きました笑笑
そうすると意外なことに毎日何件も依頼があり、翻訳訂正、日本語家庭教師、観光プラン作成の3つの仕事を中心に働いていました。
他にもスピーチの翻訳や、カラテクラブにて日本文化のワークショップなどの仕事の依頼もありました。
CAとして働くことは出来ませんでしたが、働くために磨いたスペイン語力は無駄にはなりませんでした。そして、仕事の中でもスペイン語を学ぶ日々でした。
1ヶ月ほど働いた後、今のスペイン語なら本来の目的である調査を始められると思い、マドリッドの友人に対してインタビューを行い始めました。
2週間ほどで一通りの友人とその家族にインタビューをし終え、それからはスペインを周りながら各地のスペイン人にインタビューをするということを始めました。
ルートは以下の通りです。
Galicia(Pontevedra→Santiago de Compostela→Coruña→Vigo)→Madrid(Toledo)→Castilla la Mancha(ciudad real → Valdepeñas)→Andalucía(Malaga→Huelva→Sevilla→Cordoba→Granada→Almeria)→Murcia→Valencia→La Mancha(Albacete)→Madrid→Canarias(Gran Canaria →Tenerife→ Fuerteventura)→Pais Vasco(San Sebastian→Vitoria→Gerunika→Bilbao→San Sebastian)→Aragon(Pamplona)→Madrid
このようにスペインを周りながら現地の人に対してインタビューをしていました。
その時に決めていたルールは以下3つ。
①宿泊施設は使わず、現地の人の家に泊まらせてもらう(現地の人の価値観、各地域の生活により深く触れるため)
②現地の人以外とは積極的に関わらない(少々排他的ですが、時間的制約があったため)
③インタビューは1時間以上一対一で時間を過ごした人にのみ行う(質問内容が深く、ある程度の信頼関係がないと適当な回答が返ってくると思ったため)
移動手段は主にBlablacarというシェアライドサービスを使っていました。これにより、同じ目的地に行く人と仲良くなり、そのまま現地で共に街を散策することもありました。個人的にスペインでの移動手段はこれ一択だと思います。
①公共交通機関より安い
②公共交通機関より早い
③何より現地の人と話すことが出来る。
そして市内の移動手段は徒歩のみ。素早く移動しないからこそ、気づけることがあると思い徹底していました。
リンク載せときます!オススメです!
旅の中で非常に沢山のことが起こりました。
ゲイの方に6回襲われかけたり、スペインで3番目に危険な地域で野宿したり、なぜかよくわからない島についてしまったり、スペイン人とめちゃくちゃ喧嘩したり、ディスコで気絶したり、、、。
旅に関してはまた後日まとめさせてください!
今も旅を続けており、どこで区切りをつけるか迷い中です(笑)
あまり過去は振り返るタイプではないですが、人生の中でも1,2位を争うくらい貴重で楽しく、自分を成長させてくれた経験だと思います。
実際にC1レベルまでスペイン語を伸ばすことが出来、今はDele C2を受けることを考えています。
これも3月の初めに語学学校を辞めることを決意し、 時間と場所とお金に縛られずワーホリ生活をおくってこれたからだと思います。
一方、僕が個人的にバルセロナとマドリッド在住の日本人50人にとったアンケートによると、語学学校に対するスペイン語の向上度における満足度は2.9/5だということがわかりました。
そして、その50人全員が語学を伸ばすために語学学校へ行っています。
つまり、語学学校は”スペイン語を伸ばす”という目的を、平均して58%しか叶えていないということになります。
この数字と自身の経験から言えるのは、語学学校が必ずしも十分にスペイン語を伸ばすという目的を満たしてくれるという訳ではないということです。
とはいっても、語学留学となると真っ先に出てくる選択肢は語学学校に行くことで、他の選択肢が見当たらないということが多いのではないでしょうか?
たしかに学生ビザで来られる方は、どこかの学校に在籍することが求められます。しかし、ワーホリビザで来られた方は語学学校に滞在する必要がありません。
つまり、語学学校に行かずスペイン語を学習することが出来るというのはワーホリで来られた方のみの特権なのです。
個人的にはワーホリと独学の噛み合わせはかなりいいと思っています!
今回から少しの間独学に関して話します!
ご閲覧ありがとうございました!