カルチャーショックだらけの3か月ホームレス生活①ガリシア編

Hola que tal?

タヌーです!

 

日本もかなり寒くなってきましたね。。。

僕の住んでいる滋賀県では雪まで降りました。

 

スペインでは場所にもよりますが、基本的に雪が降ることは珍しく、雪が降ると子供と若者は狂喜乱舞します(笑)

語学学校に通い始めた初日に丁度雪が降り、生徒は置いてけぼりで学校の先生だけテンション上がっていたというのは記憶に新しいです。

 

それは置いといて、今回は前回の記事に続き、9か月のスペイン生活を振り返ってみようと思います!

 

前回の記事はこちらです!

graciaspain.hatenablog.com

  • 失敗だらけのマドリッド生活 
  • カルチャーショックだらけの3か月のホームレス生活←今回はこれ
  • 学びしかない3か月のホームレス旅

 

 

 

冷たくて寒いガリシア~22歳男性泣く(´;ω;`)~

3か月のマドリッド生活を終え、始まった田舎に泊まろうスペイン版。

最初の目的地はガリシアに!

 

ガリシア採用理由は、一番端っこにあったから。そんだけ。

 

というかそれくらいスペインの地理・観光情報について無知でした。

 

というのも、到着前に現地情報を調べ尽くして、自分の現在の興味に沿ったっものを回るってなんか地味だなってのと、自分の興味に限定されたスペインしか観れないなと思い、前情報0で行くということにしていたからです。

 

そして必要な情報は現地の人に直接聞くっているスタイル。

こうすれば現地の人と関われるしね。

 

そんなこんなでガリシアへ。

 

最初のお宅はCouchsurfingという、旅人の家に宿泊し、時間・知識・経験などを共有するというアプリで泊めていただける人を探すことに。

 

個人宛にリクエストを申請することも出来るのですが、よくわからなかったので旅の意図を公開し、興味を持ってくれる人を待つことにしました。

 

公開して2日、Pontevedraという街に住んでいる独り暮らしのChusという女性から

「面白そうなことやってるね!日本のことは全然知らないけど興味あるし、良かったら来て~」

というメッセージをもらいました。

 

ということで最初の目的地はPontevedraに決定!響き可愛いですよね:)

 

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ポルトガルの上にあります!

 

Pontevedra~初めての宿泊~

PontevedraまではMadridから6時間。

中々遠いです。

 

ってなわけで、①速い②安い③人と話せるという3つの利点で公共交通機関より有能なライディングシェアサービスBlablacarを利用することに!

 

話していたのであっという間に到着。

徒歩で家まで生き、対面。

 

着いたが午後8時だったので、Chusとディナーに。テラスでガリシア風タコを食べました。ガリシアは海産物が有名で、どの海産物も最高に美味しいです:)

 

その後はPontevedraの街を案内してもらいました。まだ10時だというの人が全然いなかったのは驚きでした。Madridは1日中どこもかしこも人だらけだったので。。。(笑)

 

その後は帰宅し、人生や価値観について話しました。彼女はエジプトに完全に心が持って行かれているらしく、毎年2回以上エジプトに行くそうです(笑)累計50回も行ったとかなんとか。

 

次の日は、彼女の看護士の仕事が終わった後、友達のMariaそしてその甥っ子のKevinと自然を堪能することに。崖を上ったり、3時間歩いたり、ガリシア全体を見渡せる展望台に上ったり。。

 

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展望台でストレッチ

 

年中梅雨とも言われる雨だらけのPontevedraにも関わらず、晴天にも恵まれ豊かな自然を堪能することが出来ました!

 

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ミッキーの服似合い過ぎ

その後はMariaの家へ行き、スペインの梅酒(めちゃ黒い)を飲みながら、インタビューをさせてもらいました。

そして彼女、インタビュー中に泣き出してしまいました。どうも精神的に少しキツい状況だったようです。

 

質問内容が深いこともあり、無暗やたらに出来る質問ではないなと改めて感じました。その後、少し落ち着き、再開した後、インタビューを受けたことで整理され、心がスッと軽くなったと言ってもらいました。

 

非常に光栄なことです。

 

その後Chusにもインタビューを行い、Pontevedra滞在を終えました。

 

初めてのお宅宿泊に少し緊張しましたが、人に恵まれかけがえのない経験をさせてもらいました。ありがとう!

 

Santiago de Compostela~永遠の謎~

 

Pontevedraの滞在が終わり、次はSantiago de la Compostelaへ。

 

前回と同じく後悔した旅からメッセージをくれたIgnacioという男性のお宅に向かうことに。偶々、Pontevedraに来る用事があったらしく駅で待ち合わせし彼の自宅へ。

 

車中で色々と話をしようと試みましたが、質問をしても短い返答が返ってくるだけでした。運転に集中したいから話したくないのかなと思い、聞いてみてもそうでもないらしく、日本の文化について語っていました。

 

そうこうしてる内に家に到着。非常に大きくきれいな家でした。到着も遅かったのでそのまま就寝。キングサイズのベッドで寝かせてもらいました。

 

次の日、IganacioLa Coruñaで用事があるらしく、ついていくことに。海に囲まれた水の都というに相応しい綺麗な街でした。日光が非常に気持ちよかったので、日光浴をしながら現地の人と談笑していました。

 

すると突然、アメリカ人の旅人も今日から2日間泊まるから先に合流しといてくれとの連絡をもらいました。

 

ということで彼と合流。Jonという名前で、アメリカで一年間をバイトに時間を捧げた後、世界一周旅行をしていると言っていました。「スペインは安くてサイコー」と連呼していたのが印象的です。2時間程猶予があったので、街を散策することに。

 

街を散策しているとマドリッドのプラサ・マヨールより一回りも二回りも大きな広場が。しかもそこでは子供たちがサッカーやスケートといったスポーツをしていました。

プラサ・マヨール以上の規模の広場でスポーツをしている光景を見たのはこれが最初で最後です。

 

そんな無邪気に遊んでいる子供たちを見ているとJon(21歳)と僕(22歳)もスポーツをしたくなりました。そういえば、リュックにフリスビーが入っていることに気付いたので、広場でフリスビーをすることに。

 

アメリカでアルティメットをやっていたことがあるらしく、非常にうまく投げることが出来ました。そして僕も大学でアルティメットをやっていたので、徐々に距離が伸びていきました。最後にはほぼほぼ広場の端から端までを投げるような形になりました。

 

そうなると、子どもたちは空を高速で移動する謎の物体に興味を示し、僕たちに声を掛けてきました。

 

ということで急遽アルティメットを教えることに。子どもたちには人生でしたことのない動作だったらしく初めは苦戦していましたが、すぐにコツを掴みました。失敗するのを恐れない子どもはやっぱり上達が速い。

 

最後には10mは投げられるようになり、かけがえのない経験が出来ました。

 

フリスビーの後は夕食の準備。近くのスーパーに買いに行くことに。Iganacio日本食を食べたいと言ってきたので、和牛のステーキとお味噌氏を作ることにしました。その間Jonは料理を観察、Ignacioはパソコンをいじっていました。

 

料理も出来、いざ実食。美味しく食べてくれたみたいでよかったです。しかし、料理の際中もIgnacioは自分から話そうとせず、僕たちが話しかけても短い返事しか返ってきませんでした。疲れているのかなと察し、二人で話すことに。

 

二人で料理の片づけをしていると急に、

「明日、家族の家に行くことになったから、明日以降は泊められない。朝早く出るから、一緒に家を出てほしい」

と言われました。元々、Jonは残り2日、僕は1日滞在予定だったので事態が飲み込めず、また明らかに事実ではないので、何か気に障ることをしたかどうかと尋ねました。

 

しかし、「いや、別に。」「そういうことだから、じゃ」と言って就寝してしまいました。

 

Jonと僕はやむをなく、その後の計画を立て直し、Jonはホテル、僕はSantiago de la Compostelaで知り合った音楽家の女の子の家へ行くことになりました。

 

その後、Couchsurfing上でIgnacioがネガティブなレヴューをJonと僕に対して書きました。そこに書かれていたのは「二人の仲が悪い。」だとか「全然話さない。」だとか噓八百のコメントでした。

 

「どんな意図をもってこんなことをしているのか?」

→人生の貴重な時間を使って空いてを批判し傷つけることに名の意味があるのか。

 

「不満があったのであれば、なぜ問題解決のためにコミュニケーションをとらなかったのか?」

→基本的に異文化間のコミュニケーションなので誤解や衝突が生じるのは当然であり、

大事なのは異文化にも敬意を払うこと、解決のために努力をすることが必要不可欠だと思います。僕たち二人の観点からはその意思が全く見られませんでした。

 

「そもそもなぜ最初から最後まで殆ど話さなかったのか?」

→これが最大の謎。時間・知識・経験一つ共有する気が見られなかった。

 

本当に意味が分かりませんでした。

当時頭の中がパニックにもし、自分の知らぬ間に相手を不快にしていたのであれば、すぐに行動の改善がしたいと思いました。

なので、不快にさせてしまったことを詫びて、理由を聞いてみました。

 

既読はすぐつくものの、応答なし。言い回しを変えても、既読がすぐにつくだけで返信なしでした。

 

結局彼が何をしたかったのか、どんな人だったのかは謎のままです。(自己開示してもらえなかったので)

 

独り暮らしの女の子の家に

 

Ignacioの家を去った後は、AgatheというBilbao出身で音楽を専攻している女の子の家に。(彼女とは、前日に文化交流を通して知り合っていました)当時のことをそのまま話したら、「家来なよー」と言われたので行かせてもらいました。

 

滅茶苦茶に雨が降っていたので、家でまったりお話し。Ignacioに聞けなかった分、Santiagoに関すること全てを聞いたため、控えめに行っても質問攻めにしました(笑)

 

彼との件に関しても、質問したところ、

ガリシアの人は一般的に閉鎖的で、質問したら質問で返すっていうし、まぁあり得るんじゃない?曖昧でハッキリしない感じとか、どことなく日本人に似てるよね」

との回答が得られました。

 

ガリシア人全体に閉鎖的な傾向があることを聞いて安心し、日本人もそう思われているのかということにちょっとショックを受け、±でした。(笑)

 

その後、人生で初めて茹でウサギ🐇を食べました。この後にもウサギを食べる機会はありましたが、なぜかこの時の味は越えられません(笑)冷凍だったのに。。。

 

彼女のお宅に一日泊まった後、次はガリシアの首都Vigoへ!

女の子独り暮らしの中、急遽泊めてくれたAgatheには感謝しかないです。

 

またIgnacioともいつか分かり合える日が来れればいいな~

 

急遽、リクエストを送ったのですが、Alturoというガリシアの男性がOKしてくれました。

 

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Vigo~感動ではなく悔し涙~

 

VigoまではBlablacarがなかったので、やむを得ずバスで。

 

そこで迎え入れてくれた、Alturoは僕の人生の中で全く出会ったことのない人でした。

 

  • 富豪
  • 世界中に友達いる
  • バイセクシュアル
  • テロ対策の心理分析官
  • 56歳

 

などなど彼を構成する要素のそれぞれが色濃く、自分に馴染みのないものでした。

 

2017年10月まで人に興味がなく、独善的な僕はまだまだ異なるものに対応する能力が欠けていました。そんな時にAlturoというキャラがメチャクチャに濃い人に出会った。

 

するとどうなったか?

 

めちゃくちゃに衝突しました。

 

山上ったり、飲みに行ったり、ずっと議論してました。

議論って言っても全然建設的なそれではなく、お互い感情むき出しの口喧嘩の一種でした。

 

何回も何回も激論して、感情むき出しになるくらい色々話しました。

普段は温厚な自分ですが、

「まじでこいつなんやねん」「なんでこんなに話かみ合わへんねん」

と心底思いました。

 

そして一睡もせず、話し合いをした結果ちょっとしたニュアンスの違いが原因で今迄の衝突が起こっていたことが分かりました。

 

それは僕の中途半端なスペイン語のレベルが原因でした。

 

めちゃくちゃ下手なわけではなかったので、意図していないニュアンスもそのまま伝わってしまっていたのです。

 

何とか言語化はしていたけれど100%のニュアンスを伝えて切れていた訳ではないし、Alturoが言っていることをニュアンス含め100%理解出来ていなかったからです。

 

それで悔しくて泣きました。(20代入って初めて)

 

しかも、レストラントで(笑)

みんなさすがに驚いてましたww

 

当然3か月外国語かじったやつがその言語で100%ニュアンスを伝えるなんて少し無茶なんですが、そんなこと関係なくただ自分が原因で衝突が起こってたことが凄く悔しかったです。

 

もしかしたら、Ignacioの時もって考えると。余計に。

 

涙が止まらなくなっていると、Alturoが肩ポンポンしてくれました。

 

さっきまで鬼の形相で議論してたやつがですよ?

 

そんなんで泣き止むわけないですよね。なんでそんな優しいねんってさらに涙が溢れてきました。

 

結局落ち着くまでに、数分かかり、一段落したところでレストランのオーナーが〝海産物の王゛と呼ばれるpercebes(カメの手)をサービスしてくれました。

 

イケメンすぎでしょ。危うく違う種の涙を流すところでした。

 

そんないざこざが終わった後は、めちゃくちゃ仲良くなれました。大げんかの後友情深まるあれですね。(笑)人生で初めてそれを経験しました。

 

スペインって不思議と普段より感情出せるんですよね。日本だと感情出さないのがオトナってイメージがあって、僕は無意識に感情を抑圧してるんだと思います。

でも、スペインは違う。感情を抑えるってことをコミュニケーションに全力じゃないってこと。全部使って伝えようってスタイルなんです。

 

そんなこんなで絆がギュッと深まりました。

仲良くなったのも束の間、僕は次の目的地アンダルシアに行くことに。

お互いのビジョンを共有して、価値観を語り合って、また会う約束をしてお別れしました。

 

最後は態々駅まで送ってくれました。

 

最後に交わした固い抱擁の感覚は未だに思い出せます。

 

そんなこんなで次の目的地アンダルシアへ行くことに。

 

アンダルシアにしたのは、

 

 

ってのがありその対極にあるものを見たかったからです。

それでいうとアンダルシアって真反対にありますよね。

 

ってことで次はアンダルシア編!

※ほんとは三ヵ月纏めて書こうと思いましたが、そうするといつ終わるかわからない上に論文数本文に到達しそうなので分けて書きます。

 

ガリシアまとめ

 

よかったところ

 

  • 海産物美味しい
  • パン美味過ぎ、パンだけで食べられる
  • 自然豊か
  • アクセント聴き取りやすい
  • Gallego(ガリシアの地方言語)普通に理解できる

 

うーんなところ

 

  • 雨多い
  • コンサバ
  • 自分の意見を言わない

 

総括:日本人には合う人多いかも!温泉がある地域もあるし!

 

 

 

以上です!ご閲覧ありがとうございました!!!